那須北部 大白森山(1642m)、一杯山(1490m)、小白森山(1563.1m) 2014年5月31日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 7:00 ゲート−−8:23 甲子峠−−8:57 大白森山(休憩) 9:20−−二杯山で立ち話−−10:04 一杯山−−10:33 小白森山(休憩) 11:03−−11:30 一杯山−−二杯山で立ち話−−12:22 大白森山分岐−−12:39 甲子峠−−14:00 ゲート

場所福島県西白河郡西郷村
岩瀬郡天栄村
年月日2014年5月31日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場下郷側旧国道ゲート前に駐車
登山道の有無大白森山までは登山道あり。大白森山〜小白森山間は登山道はあるが数年間整備されておらず籔が繁茂し半分廃道化
籔の有無大白森山〜小白森山間はかなり籔が浸食している
危険個所の有無無し
山頂の展望大白森山:展望良好
一杯山:東側の展望あり
小白森山:背丈ほどの樹林で展望悪い
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コメント旧国道の下郷側ゲートより往復。車道は甲子峠まで良好。甲子峠から大白森山間は整備された登山道。しかし大白森山〜小白森山間は道はあるものの笹籔に埋もれた区間が多く一般登山者には厳しい。今回は部分的な残雪もあり道を失うこともあった。このまま整備されないと数年で廃道化するかもしれない。ただし小白森山へは二岐温泉側から立派な道が通っている




下郷側旧国道ゲート ゲート前
林道から見た観音山 甲子峠の甲子山方面入口
甲子峠の大白森山方面入口 刈り払われた登山道
雪渓から谷に入る 枯れた小さな谷が登山ルート
谷を出て普通の登山道に変わる 二岐温泉方面/大白森山分岐
大白森山山頂 抜けた三角点
大白森山から見た小白森山 大白森山から見た旭岳
二岐温泉方面の道に入るとグレードが落ちる 道が笹に埋もれた場所もある
僅かな残雪 大白森山を振り返る
一杯山 一杯山から見た小白森山
まだまだ笹とお付き合い 残雪帯は歩きやすいが短い
小白森山手前の広場 小白森山山頂
小白森山から見た大白森山 一杯山南西鞍部。一番笹が深い
登山道入口は判別不能 二杯山
大白森山へ登り返し タムシバ
大白森山分岐に合流し籔から解放される 甲子峠
小さな沢で少し水浴び ゲート到着


 那須北部にはそこそこ標高が高く未踏の山がいくつかある。この時期となっては残雪は期待できないので藪が深い山はパス、登山道がある山を狙う。それは大白森山から小白森山。標高は1600m程度ある。予報では下界の気温は30℃以上、本当はもっと高い山に行きたいが藪漕ぎ無しで行ける未踏の山が行動範囲に無い。

 ルートは甲子峠から往復となろうが、峠までどういくか。甲子トンネル東入口からと下郷側の旧国道ゲートがある。地形図を見ると甲子トンネルからだと余分なピークを登る必要があり、楽をするなら旧国道からと見た。ただし林道歩きが長いので面白みにかけるのが難点だ。

 白河ICで降りて走り慣れた道を南会津方面へ。甲子トンネル東口は車が何台も止まっていて賑わっている。トンネルを抜け今年4月に観音山に登ったときに車を置いた旧国道分岐へ入る。当然雪は皆無。どこにゲートがあるのか知らなかったが分岐から数100mで施錠されたゲートが登場。先客らしい品川ナンバーのミニバンが止まっていた。幸い、ここは樹林で日陰のためしばらく駐車する車の中が灼熱地獄にならなくて済みそうだ。

 今日は暑さが予想されるため今シーズン初めて半ズボン。ただしネット検索によると小白森山〜大白森山間は藪が張り出しているとのことで長ズボンも持つ。頭にはこれまた今シーズン初めての麦藁帽子。水は1.2リットル。虫除けスプレーを露出した肌に吹きかけて出発。先週無くしたデジカメはまだ新調しておらず、会社で仕事で使っているデジカメで代用。しかし毎度マイクロでしか使っていなくて風景撮影したらピンボケ写真連発となってしまった。取説読んだことなかったからなぁ。

 ずいぶん前にここは一度通ったことがあるが、当時は峠までマイカーで入れた。何せ甲子トンネルなど無かった時代だから。今はマイカーは入れないと言っても管理用の車は入っているようで新しい轍もある。法面が少し崩れた場所はあるが車が通行できない場所は無かった。

 1時間半ほど歩いて広い甲子峠到着。ここで旭岳方面と大白森山方面に分かれるがどちらも案内標識がある。土の斜面を登って尾根に出ると整備された道が続く。ここまでくるとブナが目立つ。尾根上にあるせいかそれほど背は高くない。

 やがて小さな谷に残雪が登場、先行者の足跡がくっきりと残る。谷を横断してその先に進むのかと思ったら藪でルートなし、足跡は残雪の谷を登っている。どうもこの水が無い枯れた谷が登山道らしい。こんな尾根状地形で谷があるのが不思議だが、ここだけ藪が無いので自然と登山道になるようだ。トラロープが下がっていたりするが、基本的には岩の凸凹が多いので自然地形だけを利用して登れる。先行していた夫婦を追い越す。

 藪のトンネルと化した谷を抜けると普通の登山道へ変身して歩きやすくなる。周囲の木は低く森林限界が近い。そこから少し登れば小白森山分岐が登場、標識が立っていた。ネットの記事ではここから小白森山まで道が悪いようなことが書いてあったが、少なくともここで見る限りは大白森山方向と変わらない感じだ。

 この先は森林限界ギリギリの背の低い潅木が茂っていて道の両側から盛大に張り出している。足元はすっきりだが上半身は枝の攻撃を受ける。雨露で濡れていたらイヤな区間だ。

 それもすぐ終わって広場が登場、大白森山山頂だ。平坦でだだっ広く、山頂標識が立っていないと山頂っぽくない。三角点は横倒しになっていた。周囲は微妙な高さの潅木が生い茂り、私の背の高さでもすっきりとは見えなかった。それでも旭岳や三本槍岳は良く見える。北側は木が低くて展望がいいが、今日は空気の透明度が悪くて霞んでしまっている。三角形の尖った山は会津磐梯山だと思うが、その左奥にあるはずの飯豊は全く見えなかった。地面に目を移せば石楠花が満開だった。

 追い越した夫婦がやってきて休憩。2日前には二岐温泉側から小白森山に登ろうとしたが、登山道を木が塞いでいたので断念したとのこと。まだ雪が消えてそれほど日がたっていないので、冬の間寝ていた木がまだ立ち上がっていないのだろう。2人はこのままここでしばらく休憩して下山するとのことで、どこから登ってきたのか聞いたら私と同じく下郷側旧国道ゲートとのこと。品川ナンバーの主だった。どうやら定年を過ぎて悠悠自適の生活をエンジョイしているようだ。うらやましい限りだ。

 こちらは小白森山に向かう。大白森山からははっきりと見える近さ。往復3時間くらいかな。尾根上には僅かに雪が残っているが、ほとんどは夏道だろう。藪が深いと苦労するかも。

 甲子峠分岐を通過、少しの間は良好な道だったが徐々に笹が優勢になってくる。半ズボンのままでは笹の葉で足が切り傷だらけになりそうなので長ズボンに履き替える。暑いが仕方ない。下っていくと徐々に道は笹に埋もれてくるが、藪慣れた人なら道を失うことはなさそうなレベル。でも初心者にはちときつい。明らかにここ数年は手入れされていないと思われる。案内標識は立派だったのだが・・・。

 いくつかある小さな鞍部で笹が特に深くなり、一面の笹原が少しへ込んだ場所が道なんて場所も。でも全くの笹薮よりは歩きやすくて助かる。1520m峰(二杯山)では単独のおばさんに遭遇。二岐温泉側から登ってきたとのことで、この先も小白森山までこんな感じの道とのこと。しかし小白森山から先は立派な登山道とのことで、地元ではもう大白森山〜小白森山間は整備しないつもりなのだろうか。ここには文字が完全に消えた標識が立っていたが、オバサンによると二杯山だそうだ。一杯山は知っていたが二杯山があったとは知らなかった。

 1470m鞍部付近は少し広い残雪があり、雪に乗ったはいいが雪が切れた先がどこが夏道なのか分からない。さっきのオバサンの足跡があるはずだが、今の時期の締まった雪ではほとんど足跡が残っていない。振り向けば私が雪の上に出た夏道の出口もほぼ判別不可能な状態だった。雪で笹が寝た状態で道の上に倒れているので、ただでさえ薄い道が分からなくなってしまうのだった。

 どこを探してもそれらしい筋を見出すことができなかったので、笹薮を適当に進むことにした。ここは稜線がはっきりしないが、少し進んで尾根が明瞭になれば道も判別できるだろう。笹薮に突入すると先日の横山の潅木とは違って手で漕げるので楽だ。ただし全く道無しの場所は、薄くても道がある場所よりずっと笹の抵抗は大きかった。適当に北上し尾根めがけて上がると、尾根の南側をトラバースするように薄い道に乗ることができた。

 この先は極端に濃い笹は登場せず1490m峰(一杯山)に到着。ここには文字が薄くなった山頂標識がある。少し開けたピークでこれから下る尾根も良く見える。これまでと同じような笹に埋もれた道かなぁ。

 鞍部付近は意外に笹が薄くて歩きやすかったが、登りにかかると南向きだからだろうか、笹に勢いが出てくる。でも1470m鞍部よりはマシな感じだ。道を失うほどではない。樹林で覆われ日陰なのは助かる。西寄りの風も少し出ていて空冷効果もある。でも虫はまとわりつく。

 高度が上がると大白森山と同様に潅木の高さが低くなってくる。平坦になり開けた場所に飛び出して山頂かと思ったら標識が無い。三角点らしき物体があったので見てみたが別物だった。小白森山に山頂標識が無いとは思えないので先に進んでみる。低い潅木のトンネルを抜けると再び小さな広場に出て、そこが本当の小白森山山頂だった。大白森山よりも周囲の潅木が高く目の高さを越えているので展望は悪い。近くの枯れ木に登ると少しだけ見えるようになるが、展望を楽しめるほどではない。この先は道が良くなるはずだが山頂付近は北に進む道も今までとは変わらない状況に見えた。もう少し先で良くなるのだろう。潅木のトンネルで日陰を得て休憩。

 帰りも往路を戻る。迷った1470m鞍部も逆から道を辿れば今度は問題なし。残雪の一番端に出たが、振り返ると道があるようには見えなかった。二杯山ではここですれちがったオバサンとまたもや遭遇。同じ場所ですれ違うとは珍しい偶然。私は下郷側から往復、あちらは二岐温泉側から往復と、出発点は異なるが似たようなルートというのも妙な偶然だった。

 再び笹に埋もれた登山道を歩いて大白森山分岐でまともな道に出る。甲子峠では2人の登山者が休憩中。こちらはもう少し下って水がある場所で休憩しようと林道を下り始めた。まともに日差しが照り付けて暑い! もう夏だ。麦藁帽子が役立つな。かなり下った場所の沢で汗を洗い流してゲートへ。品川ナンバーのミニバンはいなくなっていた。たぶん次の山に向かったのだろう。こちらは寝不足でしばし昼寝をしてから次の山に向かった。

 

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